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エンジン / Engine

VG30DETT


    

    


数々のシーンを魅せてくれたEgを切除

外してみれば予想以上の痛み様に誰もが頭を
抱えるはず。ハーネスは総取り替えとした。
ここまでくればそうする事がベターであろう。

バッテリー下部には夏場のバッテリー液吹き出しによる
錆があまりに広範囲にな事に唖然。
Daily useの方は特に注意


ブラストがけに錆落とし、下地が見えたところで
アンダーコート塗料を塗装。
錆取りや油取りを含め、思い切って携帯ブラストで
豪快に掃除。(Snap-Onより出ています)
綺麗にはなるもののその後下部へ潜り込む作業
の際にポロポロとブラスト剤が顔へ舞い落ち
作業にイライラを来す事は知るよしも無い。笑


タービン付近の状態。恐るべき汚れと油漏れであった。
エンジン脱後の状態。ピストン周り、ガスケット周り
含め、最悪の状態であった。


エンジン脱後のカム部分の状態。
これを見ればOIL交換の大切さを思い知らされる。
ちなみにカム周りのボルト類を外す作業は
かなり困難であった。

バルブは無理な負荷と長年の月日を経てここまで
段差の付く状態へと変化。当然総取り替えとなる。


綺麗にオーバーホールされたブロック
ノーマルで少なくとも900馬力は堅いとされるこのブロック
まさに日産のあの時代の遺産と言えるかもしれない。


シートカット、バルブ交換、各所研磨
諸々の処理


脱後、ガスケットの跡を基本にサージタンクから
の吸入部分の段差をフラットに研磨。

当然この付け合わせ部分、サージタンク側の処理も行う
サージタンクを外した際、脱後ガスケットをつけたままに
しておき、段差をフラットに研磨。サージタンクをバフや
メッキする場合はこの作業を事前にしておくとベター。


バルブの分岐部分の処理。
流動がスムーズに行われる様 研磨。
東名のカム。定番とも言えるラインかもしれない
66のカムをチョイス。


スプロケと概要
ウエストゲートはTRUSTのスタンダード

今回のタービンはIHIの RHF5 通称 “斜流タービン”の
部類に入る。タービンに関する詳細はこちら
アクチュエーター部分は取り除きウエストゲート仕様へ

内燃機部分が完成。先はまだまだ長い。。 バックプレートは作業性等の事を考えると賛否両論
あるがそのままにした。タイベルカバーもDailyガンガンを
考えると安全パイをとり、フル装着する事に。


通常マウントされる位置へ装着。
パワステ、エアコン有りの仕様。
左右の排気バランス無しの独立。
タービンに関する詳細はこちら

今回悩んだが水のラインを通す事にした。
IHIのタービン類には水通し無しのモノも多いが
せっかく水のラインがあるので通す事に。
※タービンに関する詳細はこちら

タイベルカバーを装着すると以外にVGエンジンは
こぢんまりする様に思いませんか?
ヘッドカバーはブラスト処理に止めた。
メッキ処理等はあえて無し。


ラジエターラインのバフ処理。
真面目にやればこれだけで2週間はかかる。。
追加センサーはスタックの水温センサー。
前置きインタークーラー部分を位置決め
V-Pro仕様であるためエアフロレス、より温度の低い
吸気を得る為にノーマルフォグ裏部分へとマウント。

オイルクーラーとオイルエレメントの
位置決め。
アウトレットはオールアルミで軽量化し、オールワンオフ
太さも悩んだあげくタービンの性能も考え、全ての
部分を70Φで統一とした。

インジェクターチェック。
前期、中期とではインジェクターも
デリバリーも違います。

必要なハーネスと必要なくなったハーネスを分配。
又、サージタンク下を通しハーネス配線したい場合は
最低でも1番、2番、4番の延長が必要。
ハーネスを切断する前に合い印を。

サイドタンク、アルミパイピング & バフがけ。


Eg交換時にしか手をつけられない、ハンドリングブッシュ
の部分。かなり劣化が進んでいた。ジェラルミンのリジット
に変更。


例のごとくもう二度とあんな錆とは戦いたくないと
バッテリーはオプティマをチョイス 軽い!高い!
購入の際は端子が逆(左ハンドル)のモノが多いので
注意。

サージタンク磨きはじめ。磨くのに半年かかりました。。
40-60-100-120-180-240-400-600-工業用粗目-細目

最初の状態。粗目60の段階です。
やるんじゃなかったと思う段階。。
これはやった者にしか分からない何かがあると
思われる。謎


磨き上げたサージタンク。
このまま売ろうかと思いました。笑
これで車が速くなかったら恥ずかしいですね。。はは。汗

サイドの段差等もまったく無し。
“ついでに磨いた”を建前、“磨くからには誰にも負けず”
を思いに磨き上げた。。。がそんな事は淡い夏の
おままごとであった事をこの頃、知る由もない。

サージタンク、アウトレット全てにおいてバフがけ。
あまりの綺麗さに、単なる自己満足。

あえてメッキはほとんど使わない方向とした
(各所ボルトやバランスチューブ等はメッキ)
スロットル手前にて圧バランス取り付け。
又、3層ラジエターによりファンに当たらぬ様、
風流カバーの加工が若干必要となる。


ほぼEgの完成形。
“ピカピカ”に眩いサージタンクも
Egをくみ上げた頃には、夏の汗と
Eg発火までに至るトライ&エラーの泪で
塩いっぱいの思い出となっていた。


どうせだからと、Eg周りを綺麗に見せる為、インジェクターのハーネスとコイル(プラグ)のハーネス1番、2番、4番を
延長させ、サージタンクの下側からはわせるわけたが、これが変にトライ&エラーを巻き起こす事に。。。。
そして、ピカピカに磨いたパーツ類も、時間を経て、“まず動かす!”が頭をよぎった頃には、汗と脱着の傷でいっぱいに。


■まとめ■

思わぬショートに、ECUやテクトム、コイル類、各電子装置が破損する事が有るため、ハーネスの延長は焦らず慎重に。

私は無かったがインジェクターの不出。中古で買うものではない。新品がベター。中古の場合は必ず装着前に
 燃焼物の無い事を確認し、セルを回し正常に噴出される事を確認すると良い。

うまく発火しない、不燃焼、不安定な場合、プラグと、インジェクターのハーネスラインの疑いのトライ&エラー。
 パワトラ部分からプラグやインジェクター部分までを、整備書を見ながらテスターで通電チェック。

  

今回、スタックとの兼ね合いもあり、Egと同時期にメータ作成、取り付けを行ったため、その誤作動によるものも
 あったかもしれない。極力パーツは時間の許す限り、順番にクローズできる手順で進めたい。
 基本的にメーターは取り付けていなくてもEgは始動する。(と思われる、全期においてはどうかは不明)


まず、Egがかかり、1発目、水をノーマル同様フルに通しているとどこからしか、ポタポタとラジエター液の漏れが
 発生。漏れと共にトライ&エラー


サージタンクの下側のボルトの、ちょっとのまし締めに着目できず、そこから空気が流入、パンパンと
 マフラーから不燃焼の音。疑ってみると良い。(パイピングのエア漏れ、抜け等もチェック)

スロットルのノーマルの水ラインについての疑問。。はたして効果があるものなのか。
 スロットルの焼き付きを防ぐモノとされているが、効果の程は不明。

パワステポンプブロー(トライ&エラーの内に何故かアウト)以外と走ってみないと分からない為、忘れがち。
 テクトムでチェック。

老朽により、セル始動の際に “ギィー”という音と共にEgがかからない症状、もしくはEgがかからない場合は
 スターター(セル)のピニオンギア可能性大。(電装屋にOHでも3万前後かかります。)今回私も取り替えに。
 (まったく始動しない状況が急に訪れるため要注意)


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